「中学受験の算数って、暗記が少ない教科じゃないの?」
もしかして、あなたのお子さんもそう思っていませんか?
実は、算数には「覚えていると圧倒的に有利になる知識」がたくさんあるんです。
計算ミスが多い、いつも時間が足りない、公式をすぐに忘れてしまう…そんなお悩みはありませんか?
もしかしたら、それは「暗記」の視点が足りていないからかもしれません。
この記事では、中学受験の算数で「何を」「どうやって」暗記すれば良いのか、そして「語呂合わせ」をどう活用すれば効率的に成績を伸ばせるのかを具体的にご紹介します。
読み終わる頃には、算数の苦手意識が薄れ、合格への道筋が見えてくるはずですよ!
【中学受験 算数 暗記 語呂合わせ】「苦手」を「得意」に変える秘訣を徹底解説!
なぜ中学受験算数に「暗記」の視点が必要なの?時間短縮とケアレスミス対策
中学受験の算数は「思考力」が問われる科目だとよく言われます。
確かにそれはその通りですが、「暗記」が不要だというわけではありません。
むしろ、基礎的な知識をしっかりと暗記していることが、思考力を発揮するための土台となるのです。
例えば、頻出の計算パターンや単位換算、基本的な公式などを瞬時に思い出せれば、問題を解く時間を大幅に短縮できます。
これにより、難しい問題にじっくりと取り組む余裕が生まれるのです。
また、暗記が不十分だと、ちょっとした計算ミスや単位の見落としなど、ケアレスミスの原因にもなりかねません。
確実に覚えていることで、こういったミスを防ぎ、安定して点数を取ることができるようになります。
「語呂合わせ」は算数でも使える?メリット・デメリットと活用術
「語呂合わせって、理科や社会で使うものじゃないの?」
そう思われるかもしれませんが、実は算数でも十分に活用できます。
特に、数字の羅列や複雑な公式など、覚えにくいものを楽しく記憶するのに非常に効果的です。
語呂合わせのメリット
- 記憶に残りやすい:ストーリーやリズムがあるため、丸暗記よりも定着しやすいです。
- 楽しく学習できる:堅苦しい暗記ではなく、遊び感覚で取り組めます。
- 苦手意識の軽減:覚えにくいものが減り、算数への抵抗感が薄れます。
語呂合わせのデメリットと活用術
一方で、語呂合わせにはデメリットもあります。
それは、「なぜそうなるのか」という理解を伴わないと、応用が利かないことです。
単なる「おまじない」になってしまい、少し問題が変わっただけで対応できなくなる可能性があります。
そのため、語呂合わせはあくまで「記憶のフック」として使いましょう。
まず語呂合わせで覚え、その後「なぜこの知識が必要なのか」「どういう場面で使うのか」を理解する学習を併せて行うことが重要です。
理解を深めることで、語呂合わせで覚えた知識が「使える力」へと変わっていきます。
中学受験で問われる「暗記で差がつく」算数分野とは?
では、具体的に中学受験の算数で「暗記」が求められる、あるいは暗記で差がつく分野はどこなのでしょうか。
主に以下のような項目が挙げられます。
- 頻出の分数⇄小数変換:例) 1/8=0.125、3/8=0.375 など
- 基本的な平方数・立方数:例) 12²=144、5³=125 など
- 円周率3.14の倍数:3.14×2、3.14×3 など、繰り上がりが複雑な計算結果
- 素数:2,3,5,7,11,13,17,19,23… など
- 倍数判定法:2,3,4,5,6,9などの倍数の見分け方
- 単位換算:面積、体積、速さなど
- 特定の図形の公式や面積の求め方:ひし形、台形、おうぎ形、葉型(特殊な組み合わせ図形)など
- 割合と比の変換:分数、小数、百分率、歩合の関係
これらは「知っているか知らないか」で、問題解決のスピードが大きく変わる部分です。
一つ一つ確実に覚えていくことで、入試本番で大きなアドバンテージを得られます。
算数で「暗記」が苦手な子が抱える本当の悩みとは?
「うちの子、どうも算数の暗記が苦手で…」
そう感じている親御さんもいらっしゃるかもしれません。
算数の暗記が苦手な子には、いくつかの共通した悩みがあります。
- 「なぜ?」が解決しない:ただ数字を覚えることに意味を見出せず、モチベーションが上がらない。
- 単調でつまらない:機械的な反復練習は退屈で、集中力が続かない。
- 応用が利かない:丸暗記しただけでは、少しひねられた問題に対応できない。
- 自信を失う:せっかく覚えてもすぐに忘れてしまい、「自分は覚えられない」と感じてしまう。
これらの悩みを解決するには、「楽しく、意味のある暗記」に変える工夫が必要です。
語呂合わせはその強力なツールの一つとなり得ます。
次の章で具体的な方法を見ていきましょう。
【実践編】中学受験算数で「絶対に覚えるべき」項目と語呂合わせのコツ
計算スピードを劇的に上げる!頻出「分数⇄小数」変換の語呂合わせ
中学受験の算数では、分数と小数の変換が頻繁に出てきます。
特に覚えておきたいのは、以下の代表的な変換です。
語呂合わせで覚えると、計算が格段に速くなりますよ。
分数 | 小数 | 語呂合わせのヒント |
---|---|---|
1/8 | 0.125 | 「ひとは鬼子(おにこ)」 |
3/8 | 0.375 | 「みんな粉子(こなご)」 |
5/8 | 0.625 | 「ゴミは無理子(むりこ)」 |
7/8 | 0.875 | 「名は花子(はなこ)」 |
1/4 | 0.25 | 「よんぶんの一、荷子(にご)」 |
3/4 | 0.75 | 「よんぶんの三、七子(ななこ)」 |
1/3 | 0.333… | 「さんぶんの一、サザンサザン」 |
これらの変換は、計算問題だけでなく、文章題や図形問題でも頻繁に登場します。
サッと変換できることで、思考の負担が減り、ミスも防げます。
入試で差がつく!「平方数・立方数」を楽しく覚える語呂合わせ
平方数(同じ数を2回かけた数)と立方数(同じ数を3回かけた数)も、覚えておくと計算が楽になるだけでなく、入試問題で「これを使え」というヒントになることがあります。
特に1桁台の平方数・立方数は必須、2桁台の平方数は15²くらいまで覚えておくと良いでしょう。
数字 | 平方数 | 語呂合わせのヒント | 立方数 | 語呂合わせのヒント |
---|---|---|---|---|
11 | 121 | いい人 | ||
12 | 144 | いつも獅子(しし) | ||
13 | 169 | 父さん(とうさん)いろく(色を濃く) | ||
14 | 196 | 重視(じゅうし)一苦労(ひとくろう) | ||
15 | 225 | いちご、つつご | ||
1 | 1 | イチローもいち | ||
2 | 8 | にわ(庭) | ||
3 | 27 | さん、にいな | ||
4 | 64 | しー、ろくし | ||
5 | 125 | ごー、ひいふうご |
自分だけのオリジナルの語呂合わせを作るのもおすすめです。
インパクトのある語呂合わせほど、記憶に残りやすくなりますよ。
もう怖くない!「3.14の段」を完璧にする語呂合わせと記憶術
円の面積や円周を求める際に必須となる「3.14」の計算。
この計算で時間を取られたり、ミスをしたりする子どもは少なくありません。
特に頻出の3.14の倍数は、あらかじめ暗記しておくと大きな武器になります。
全てを語呂合わせにするのは難しいですが、特に覚えにくいポイントに絞って活用しましょう。
例えば、以下のようなポイントです。
- 3.14 × 2 = 6.28(「さんにいちは、ろくにっぱ」)
- 3.14 × 3 = 9.42(「さんにいちは、くによに」)
- 3.14 × 4 = 12.56(「さんにいちは、十二湖畔(じゅうにこはん)」)
- 3.14 × 5 = 15.7(「さんにいちは、十五なな」)
- 3.14 × 6 = 18.84(「さんにいちは、一番走り」)
- 3.14 × 7 = 21.98(「さんにいちは、ついにくぱ」)
- 3.14 × 8 = 25.12(「さんにいちは、ニコニコ」)
- 3.14 × 9 = 28.26(「さんにいちは、にはにろく」)
さらに、暗記した後は、逆算の練習も行いましょう。
例えば、「6.28を3.14で割るといくつになる?」という問いに瞬時に「2」と答えられるようにすることで、知識がより定着します。
意外と盲点!素数と倍数判定法をサッと見分ける語呂合わせ
素因数分解や約数の問題を解く上で不可欠な素数と倍数判定法。
これらを素早く見分けられるかは、問題解決のスピードを左右します。
素数
素数は「1とその数自身でしか割り切れない数」です。
2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 23, 29, 31, 37, 41, 43, 47…と続きます。
少なくとも50までの素数は覚えておくと良いでしょう。
語呂合わせよりは、「素数表を眺める」「素因数分解の練習を繰り返す」中で自然と覚えるのが効果的です。
倍数判定法
特定の数字の倍数であるかどうかを瞬時に判断できる方法は、約数や公倍数の問題で非常に役立ちます。
- 2の倍数:「偶数(一の位が0,2,4,6,8)は2の倍数」
- 3の倍数:「各位の和が3の倍数なら3の倍数」(例:123 → 1+2+3=6。6は3の倍数なので123は3の倍数)
- 4の倍数:「下2桁が4の倍数なら4の倍数」(例:1236 → 36は4の倍数なので1236は4の倍数)
- 5の倍数:「一の位が0か5なら5の倍数」
- 6の倍数:「2の倍数かつ3の倍数なら6の倍数」
- 9の倍数:「各位の和が9の倍数なら9の倍数」(例:459 → 4+5+9=18。18は9の倍数なので459は9の倍数)
これらは語呂合わせというよりは、ルールを理解し、実際にたくさんの数で試してみることで身につきます。
図形問題も得意に!おうぎ形の角度・約分、葉型の面積を暗記するコツ
算数の図形問題では、特定のパターンや公式を覚えていると、解法がスムーズになります。
特に覚えにくい形や頻出の計算には、暗記の視点を取り入れましょう。
おうぎ形の中心角と約分
円周率3.14の計算を避けるため、中心角が90度(1/4)、120度(1/3)、180度(1/2)、270度(3/4)など、きりの良い分数になるものは頭に入れておきましょう。
また、360度を約分した結果(例:45度/360度 = 1/8)も覚えておくと便利です。
「葉型」の面積
二つの円が重なってできる、葉っぱのような形の面積を「葉型(はがた)」と呼びます。
この面積の求め方は、複雑な計算を伴うため、特定のパターンとその結果を覚えておくと非常に有利です。
例えば、半径が同じ扇形を組み合わせた場合など、頻出する葉型の面積は、「(正方形の面積)× 0.57」や「(扇形2つ分)−(正方形)」といった計算になります。
特に「0.57」という数値は「ゴミな」と覚えるなど、語呂合わせが有効です。
ただし、これもなぜそうなるのか、導き方を理解した上で暗記することが大切です。
見落としがちだけど超重要!秒速・時速変換を覚える語呂合わせ
速さの問題で、つまずきやすいのが単位換算です。
特に「秒速」「分速」「時速」の変換は、ミスが多いポイント。
頻繁に使う変換を覚えておくと、焦らずに問題を解き進められます。
基本的な単位の関係をまず理解しましょう。
- 1分 = 60秒
- 1時間 = 60分 = 3600秒
- 1km = 1000m
そして、特に覚えておきたいのが、秒速と時速の直接変換です。
- 秒速を時速にするには、「3600」をかける
- 時速を秒速にするには、「3600」で割る
さらに、秒速メートルと時速キロメートルの変換は、少し複雑になります。
- 秒速〇m → 時速〇km:秒速に「3.6」をかける(「秒速三郎」)
- 時速〇km → 秒速〇m:時速を「3.6」で割る(「時速去れろ」)
この「3.6」という数字を語呂合わせで覚えておくと、いざという時に役立ちます。
この変換は、距離、速さ、時間のどの問題を解く上でも必須の知識です。
その他、知っておくと便利な「中学受験 算数 暗記」項目リスト
上記以外にも、覚えておくと役立つ算数の知識はたくさんあります。
お子さんの苦手分野や、よく間違える問題に合わせて、リストアップしてみましょう。
- 特定の比のパターン:例) 面積比と辺の比の関係
- つるかめ算、和差算などの典型題の公式:公式に当てはめることで早く解けるもの
- 植木算、旅人算などの問題パターン:問題文の特徴と解法を紐付け
- 単位の接頭語:キロ、ミリ、センチ、デシなどの意味
- 体積の公式:円柱、三角柱など
これらの項目も、ただ丸暗記するのではなく、「なぜそうなるのか」を一度は理解した上で、語呂合わせや繰り返し練習で定着させることが重要です。
暗記だけで終わらない!中学受験算数で高得点を取るための応用戦略
語呂合わせで覚えた知識を「使える力」に変える練習法
語呂合わせで楽しく覚えた知識も、それだけでは宝の持ち腐れです。
覚えた知識を「使える力」に変えるためには、アウトプットの練習が不可欠です。
例えば、分数と小数の変換を覚えたら、それを使う計算問題や文章題を解いてみましょう。
「この問題で、さっき覚えた1/8=0.125が使えるぞ!」と気づく経験が、知識を定着させ、応用力を育みます。
また、類似問題や少しだけ条件を変えた問題を繰り返し解くことも効果的です。
同じ知識でも、違う形で問われることで、より深く理解し、柔軟に対応できる力が養われます。
問題集の演習はもちろん、過去問を繰り返し解く中で、「この知識はここで使うのか!」という気づきを増やすことが大切です。
「中学受験 算数 暗記」を効率的に定着させる反復学習のヒント
覚えた知識を忘れずに定着させるには、適切なタイミングでの反復学習が重要です。
エビングハウスの忘却曲線にもあるように、「忘れる前に復習する」ことが記憶を強化する鍵となります。
- 毎日少しずつ:一度に大量に詰め込むよりも、毎日短時間でも触れる方が効果的です。
- 週末に総復習:その週に覚えたことを週末にまとめて確認し、定着度を測ります。
- テスト形式で確認:覚えたかどうかを、クイズ形式や小テストで試すことで、記憶の引き出しやすさを確認できます。
- 「人に教える」つもりで:アウトプットを前提にすることで、より深く記憶に刻まれます。
単調な反復にならないよう、タイマーを使って時間を区切ったり、ご褒美を用意したりするのも良いでしょう。
親御さん必見!子どもの「算数暗記学習」を効果的にサポートするコツ
子どもが算数の暗記に取り組む際、親御さんのサポートは非常に大きな力になります。
しかし、ただ「覚えなさい」と言うだけでは逆効果です。
- ポジティブな声かけ:「すごい、覚えられたね!」「この語呂合わせ、面白いね!」と具体的に褒める。
- 一緒に楽しむ:親御さんも一緒に語呂合わせを考えたり、クイズを出し合ったりする。
- 環境を整える:暗記したい内容を壁に貼ったり、フラッシュカードを作ったりして、視覚的に訴える。
- 完璧を求めすぎない:最初から完璧を目指さず、少しずつステップアップすることを認める。
- 根気強く見守る:すぐに結果が出なくても、継続することの大切さを伝え、焦らせない。
お子さんが「できた!」という成功体験を積み重ねられるよう、優しく見守り、応援してあげましょう。
「暗記」と「思考力」のバランスが合否を分ける!
中学受験の算数において、「暗記」はあくまで「思考力を発揮するための土台」です。
土台がしっかりしていればいるほど、その上に複雑な問題を解く思考力を積み上げやすくなります。
しかし、暗記に偏りすぎると、応用問題や初見の問題に対応できなくなります。
逆に、暗記をおろそかにして思考力だけに頼ろうとすると、計算ミスが増えたり、簡単な問題で時間をロスしたりしてしまいます。
大切なのは、「暗記すべきことは確実に暗記し、その上で思考力を磨く」というバランスです。
このバランスが取れている子どもほど、入試本番で安定した力を発揮し、合格を勝ち取ることができます。
中学受験 算数 暗記 語呂合わせを味方につけ、自信を持って合格へ!まとめ
今日からできる!「中学受験 算数 暗記 語呂合わせ」効果的な学習ステップ
さあ、今日からお子さんと一緒に算数の暗記学習を始めてみましょう。
以下のステップで進めてみてください。
- ステップ1:覚えたい項目をリストアップする
まずは、計算ミスが多い、いつも時間がかかる、といったお子さんの苦手な部分や、この記事で紹介した「絶対に覚えるべき項目」を洗い出します。 - ステップ2:語呂合わせや視覚化を工夫する
リストアップした項目に対して、オリジナルの語呂合わせを考えたり、色を付けたり、図にしたりして、記憶に残りやすくする工夫をします。 - ステップ3:毎日少しずつ反復する
短時間でも良いので、毎日繰り返し声に出したり、書いたりして覚えます。親御さんがクイズ形式で出すのも良いでしょう。 - ステップ4:問題演習で「使える力」にする
覚えた知識を使って、実際に問題を解いてみましょう。「あ、この問題で使うんだ!」という成功体験が、理解を深めます。 - ステップ5:定期的に定着度を確認する
週に一度など、定期的に小テストや復習を行い、記憶の定着度をチェックします。忘れていたら、再度ステップ1に戻りましょう。
このサイクルを繰り返すことで、無理なく算数の暗記を進めることができます。
よくある質問:語呂合わせは本当に中学受験で役立つ?
はい、適切に活用すれば、語呂合わせは中学受験の算数で大いに役立ちます。
特に、覚えにくい数字の羅列や、頻繁に使う変換公式など、記憶のきっかけが欲しい場面で強力な効果を発揮します。
ただし、注意点でも述べたように、語呂合わせは「記憶のフック」であり、その知識が持つ「意味」や「使い方」の理解が伴ってこそ真価を発揮します。
丸暗記で終わらせず、常に「なぜ?」という疑問を持ちながら学習を進めることが、高得点に繋がる鍵となります。
さらにレベルアップを目指すなら:個別指導や学習教材の活用法
ご家庭での学習だけでは限界を感じる、もっと効率的に暗記を進めたいという場合は、個別指導塾や、算数に特化した暗記用教材の活用も検討してみましょう。
個別指導では、お子さんの学習状況に合わせて、効果的な暗記法や、苦手な分野に特化した指導を受けられます。
また、市販の学習教材には、中学受験に必要な知識が体系的にまとめられており、暗記しやすいように工夫されたものも多くあります。
お子さんの性格や学習スタイルに合った方法を見つけ、中学受験の算数で自信を持って合格を掴み取りましょう!
応援しています!